ライブ@渋谷North Marine Drive【4/16(日)17:00-】

すごくひさしぶりのライブ告知です。今、調べてみたら前回ライブは2020年の秋だったようです。ひさしぶりに皆様とお目にかかり、磨きがかかった(?)「ひきこもり音楽」を味わっていただけたら幸いです。

【暮らしの音楽ライブⅨ】OTT、heli@渋谷North Marine Drive【4/16(日)17:00-】

今回のライブは、光栄にもheliさんが主催する「暮らしの音楽ライブ」の9回目に呼んでいただきました。最近は、音楽をともなった歌詞ではなく、「詩」そのものの勉強もされているというheliさんが展開する独特の世界をお楽しみください。

予約はheliさんのページにある「予約フォーム」、もしくは私にメールなどの方法で直接連絡してください(3月に入ったらお店のウェブサイトで告知されるので、それ以降はお店に直接電話していただいても結構です)。

■暮らしの音楽ライブⅨ
〜ジョアン・ジルベルト全曲日本語化計画 by OTT(イン)コンプリート?記念
OTT(Vo,Gt)
heli (Vo,Gt,Pf)

2023.4.16(Sun)
Open 16:30 Start 17:00
Charge 投げ銭(要ドリンクオーダー)

どこまでも不完全な終わり

先日の「Curare」で一区切りを迎えたジョアン全曲日本語化計画(?)、いつからそんな無茶なことをやろうと思ったのか思い出せないのですが、たぶん3年くらい前、ヴァーヴ・ナカジマさんのつくられた分厚い聖書(?)に付箋をつけていき、まだ日本語にしていない曲を数えた記憶があります。そのときは、たぶん20~30曲のあいだだったかな? ともかくヴァーヴさんや代永光男さんなど、素晴らしい譜面を提供してくださった先達がいなければ、こんなことは実現しなかったでしょう。感謝しきれません。

ちなみに最後の10曲くらい、この一年くらいは恥ずかしながら義務とか仕事のような部分がでてきてしまい、早く終わらせてしまいたいというのが正直な気持ちでした。でも、個人的な思い入れのそれほど強くない曲が残っていったとはいえ、「こんな曲、やってもなあ」などとつまらなく感じる曲がひとつもなかったのは、やはりすごいと思います。

全体像は「ジョアン・ジルベルトが演奏した曲」として、一応簡単に目次化しましたが、もしかしたら漏れなどあるかもしれません。何か気づいたことがあれば教えてください。基準としては「CDやDVDに自身の名義で公式録音されたもののうち歌詞があるもの、プラスアルファ」という感じでしょうか。ざっと数えてみると122曲あります。リンク先のないもの(日本語化していない曲)をみると、Um Abraço No Bonfá、João Marcelo、Undiúなどインスト曲ばかりですが、でもCordeiro De Nanãは歌詞あるんじゃないの? といった曖昧さは残っています。そして、「その他」のところはもっといい加減なので、ほかにもやってみたい曲、やるべき曲があるかもしれません。というか、さっそく「Saudosa Maloca」はやってみたいなーと思っています。ああ、全然、終わってない……。

なんせ20年近く細々と続けてきたことなので、日本語化のテイストも違うし、録音もバラバラだし、変えたい部分もどんどん出てくるし……どこまでも不完全さばかりが目立つのですが、そんなわけでとにかく一応終わり!(笑)

Curare

クラーレ

Bororó

クラーレ

その美しさには 謎めいた力
君の瞳はクラーレ 天然由来
今もまだバイーアに残る秘密の薬
致命的な 恋の力
あざとく かわいく かしこい女

テトロドトキシン ストリキニーネ
トリカブト ヤドクガエル
君の赤い小さな裂け目の
なかに潜んでる
その哀しみ その喜び 君のすべて
誰より激しく 脅かされている

ボロロー(本名=Alberto de Castro Simões da Silva)のことはネットで調べても、よく分かりません。これともうひとつ「罪の色」、ふたつの歌を訳した感想でしかないのですが、感じの悪い人種差別主義者だったんじゃないかと私は勝手に想像しています(笑)。クラーレというのは「南米の先住民が狩猟に用いる毒物の総称」なのだそうで、いわゆる「毒矢」に塗る毒物のこと。先住民の「天然さ」を保ちつつ、毒になるほど魅力的な女を歌っているわけです。

*ジョアン・ジルベルトの主なレパートリーを全部訳すという試みも、この曲で一応最後、一区切りをつけることにしました。その件についての「反省文」はまた改めて書こうと思います。

Você tem boniteza
E a natureza foi quem agiu
Com esses olhos de índia
Curare no corpo que é bem Brasil

Você é toda a Bahia
É a flor mocambo da gente de cor
Faz do amor confusão
Numa misturação
Bem banzeira, inzoneira
Que tem raça e tradição

Quebra machuca minha dor
Nega, neguinha, tudo, tudinho
Meu amorzinho
Com essa boquinha vermelhinha
Rasgadinha tem veneno como quê

Conta tristeza e alegria pro seu bem
Que vive a dizer
Que você é diferente
Dessa gente que finge querer

Você Esteve Com Meu Bem?

あの人に会った?

João Gilberto – Russo do Pandeiro

あの人に会った?

あの人に会ったのなら教えて
私のこと話した?
忘れてないの へえ

恐らくすでに愛は終わり
ああサウダージすら今はなくて

誰かがいるなら諦めるよ
本当のこと 隠さないで

数少ないジョアン・ジルベルトの作曲ですが、なかでもあまり有名でないほうの曲です。YouTubeなどにはMarisa Gata Mansa という女性歌手が歌っている音源があり、ボサノヴァ以前のジョアンのギターも聞くことができます。私にとっては、どちらかというとカエターノ・ヴェローゾが「ジョアンも以前はボレロをつくっていた」みたいな文脈で紹介していたイメージが強く、私の録音もカエターノ・ヴァージョンを参考にしたものです。

Você esteve com o meu bem?
O que foi
Que ele falou.

Diga a verdade sim,
Falou em mim.
Ainda gosta de mim.

Ou será que esqueceu
Tanto amor que jurou
E a saudade morreu
Quando o mal começou?

Se existe alguém
E esse alguém
É agora o que fui eu,
É bem cruel mais mesmo assim
Diga a verdade sim.

Se É por Falta de Adeus

さよならなんて

Dolores Duran – Antônio Carlos Jobim

さよならなんて

さよならなんて 言わなくていい
さよならをして 何になるのか

あなたの目のなかにすべての答えはある
私の夢は破れた 残るのは悲しみだけ

偽らないで 涙ながして
言葉は何も聞きたくないよ

私の目の中には何もうつらない
さよならを言うためだけならば もう来ないで

例によって、これは誤訳かもしれません。もしかしたら、「さよならを避けることだけが目的になっているのなら」というようなニュアンスなのではないでしょうか。でも、とにかくもう終わりという感じではあるので、それほど大きな違いはないと感じました……。

Se é por falta de adeus
Vá se embora desde já
Se é por falta de adeus
Não precisa mais ficar

Seus olhos vivem dizendo
O que você teima em querer esconder
A tarde parece que chora
Com pena de ver
Este sonho morrer

Não precisa iludir
Nem fingir e nem chorar
Não precisa dizer
O que eu não quero escutar

Deixe meus olhos vazios
Vazios de sonhos
E dos olhos teus
Não é preciso ficar
Nem querer enganar
Só por falta de adeus

Eu e Meu Coração

わたしの心

Inaldo Vilarinho – Antônio Botelho

わたしの心

恋に落ち 苦しんだ
私の心は 弱すぎる

小さくて 力もない
止まりそうだよ 哀れにも

すべてはあの人が 私を苦しめたから

心よもう泣かないで
忘れてしまえば楽になる

訳はこんなのでよいのでしょうか。なぜ「私」と「私の心」なのか、正直いってよくわかりません。曲としては好きだし、オーケストラのアレンジが素晴らしくて真似したいのですが、それは諦めました。

O meu coração apaixonado
De sofrer vive abafado
Sem saber porquê
Reclama, coitadinho
Tão baixinho
Que às vezes penso até
Que ele vai parar

Tudo foi por causa de alguém
Que sem ter razão
Me fez chorar de dor

Não chore coração apaixonado
Esquece teu passado
Arranje outro amor

O Nosso Amor

ふたりの愛

Antônio Carlos Jobim – Vinícius de Moraes

ふたりの愛

二人で生きよう
愛して愛され
二人で生きよう
愛して愛され
もう決して 悲しませない
幸せにする 真面目に暮らす
約束するよ

映画『黒いオルフェ』で有名な曲で、「カルナヴァルのサンバ」とも呼ばれているみたいです。わざわざ日本語化することもないかとも思ったのですが、一応芸風通りにやってみました。

O nosso amor, vai ser assim
Eu pra você, você pra mim
O nosso amor, vai ser assim
Eu pra você, você pra mim

Tristeza, eu não quero nunca mais
Vou fazer você feliz
Vou querer viver em paz
O destino é quem me diz

Treze De Ouro

金の13

Herivelto Martins – Marino Pinto

金の13

魔法が使えると噂もあるよ
胸元の金の首飾りは13

金曜日の晩にたくさんの蝋燭
遅くまで何をしている?

手相を読み悲しそうな顔で
「愛する人、失うかもね」

「お皿が割れたなら幸せが
長続きせず終わる徴さ」

茶柱を見つめて祈るのは
「健康も恋愛も
すべてつながってる」
黒い猫に会うといつも嬉しそう

この曲については情報が少なく、よく分かりませんでした。いろいろ間違っていたら教えてください。呪い師のような、占い師のような黒人女性を歌っていると思います。タイトルの「金の13」は、13の形を象ったネックレスではないでしょうか。ちょっとこわいような、謎めいた魅力があるチャーミングな女性をイメージしました。日本にそんな人いないよと思うのですが、なぜかひとりぱっと思い浮かびました。というわけで、尊敬するミュージシャンである Taku Akemi (Shoomy)さんに、こっそりと捧げます。 

Ela tem um treze de ouro
Pendurado no pescoço
Sexta feira só vai dormir
Depois das três da madrugada

E acende tanta vela
Não sei pra quem segunda feira
Eu desconfio que essa nega
É macumbeira

Tem nos pés um par de calos
Que prevê a chuva
Já leu na minha mão
Que vai ficar viúva

Se alguém sem querer
Quebra um prato ou um copo ela diz
Você vai ficar rico
E não demora muito

Se entornam bebida na mesa
Diz que é sinal de muita saúde
De felicidade
Em tudo vê assombração
Se encontra um gato preto
Dá doce pra Cosmo e Damião

Na Baixa do Sapateiro

バイーア

Ary Barroso

バイーア

にぎやかな街の真ん中で
出会ってしまったよ バイーア
息をのむほど きれいな娘に
声をかけたら 逃げた

バイーア 幸せな街
モレナ 君はどこにいるの?
探したけど
君みたいな人はいない

そう愛は
言葉にはできない何か ai
一目惚れだよ
逃げられないよ
忘れることもできない
オララ オレレ

おお、バイーア
バイーアが忘れられないんだ
嘆き悲しみ
夢見たところ
再び訪れるだろう
ああバイーア いつか

「サパテイロ(靴職人)通りの坂下で」とか「サパテイロ坂の下で」などといった邦題が知られています。私も長らくサパテイロ通りという坂道があるのだろうと思っていました。 だから、Bahia com H を日本語化したときも「サパテイロの坂」と訳しました。でも、この曲を訳すにあたってあらためて調べたところ、どうもBaixa do Sapateiroというのはひとつづきで繁華街の地区名らしいのです。日本で「靴屋坂」のイメージが広がったのはなんとなく詩的だったからだと思うのですが、東京でいえば「下北沢」を「北沢川をくだったところ」と歌うようなものなので(?)、「坂下」はやめました。この曲は例のディズニー映画で使われた英語版もすごく有名なので、そっちから「バイーア」というタイトルを借りてきましたが、バイーアの何? という感じではあります……。

Na Baixa do Sapateiro
Encontrei um dia
A morena mais frajola da Bahia
Pedi-lhe um beijo, não deu
Um abraço, sorriu
Pedi-lhe a mão, não quis dar, fugiu

Bahia, terra da felicidade
Morena, eu ando louco de saudade
Meu Sinhô do Bonfim
Arranje outra morena
Igualzinha pra mim
Ai, Bahia, ai, ai

Ai, o amô, ai, ai
Amô bobagem que a gente
Não explica, ai, ai
Prova um bocadinho, oi
Fica envenenado, oi
E pro resto da vida
É um tal de sofrê
O-la-rá, o-le-rê

Oi, Bahia, ai, ai
Bahia que não me sai do pensamento, ai, ai
Faço o meu lamento, oi
Na desesperança, oi
De encontrá pr’esse mundo
O amô que eu perdi na Bahia
Vou contá

Pica-Pau

キツツキ

Ary Barroso

キツツキ

ほらキツツキが叩いてるでしょ
庭の木を叩く鳥の歌
私も手を叩くよ パチパチ
疲れ知らぬ音楽家

可愛いあの娘の仕草に胸が
高鳴るとき
止まらない
心の扉を
たたくリズムがキツツキさ

ジョアン・ジルベルトの東京公演でこの曲をはじめて聞いたときのことをよく覚えています。私はあまりポルトガル語は聞き取れませんが、なぜだか鳥の歌だと思いました。さらに、知人が「Pica-Pauはキツツキだよ」と教えてくれたので、「キツツキで、ショー!」とか鼻歌で歌ってみました。そして、オリジナルというか、古い時代のこの曲の録音を聞いて、本当に感動しました(↓にyou tubeへのリンクがあります)。

Olha o pica-pau
Picando o pau lá no jardim, (chô)
O meu coração é um pica-pau
Que bate, bate
E não se cansa de bater
E de sofrer!
(Pica-pau, pica-pau, pica-pau)

Bate quando a moreninha
Com seu jeito tropical
Me faz
Qualquer sinal
Caio na rede
Pois quando bate o coração
Eu vou batendo
Com a cabeça na parede!
(Pica-pau, pica-pau, pica-pau)

‘S Wonderful

スワンダフル

George Gershwin – Ira Gershwin

スワンダフル

素晴らしい 気持ちさ
愛しあえば
まるで パラダイス
夢みたい

私の人生
すべてが変わったような
素敵な気分
愛しあえば

この曲は私も何度かライブでもやりましたが、そのたびに適当な歌詞をつけていたので、改めて日本語化してみました。そういえば、トニー谷風に「ワンダフルざんす」とかやったこともあったなあ。

‘S wonderful! ‘S marvelous!
You should care for me!
‘S awful nice! ‘S paradise!
‘S what I love to see!

You’ve made my life so glamorous
You can’t blame me for feeling amorous
Oh, ‘S wonderful! ‘S marvelous!
That you should care for me!

Siga

わが道をゆけ

Hélio Guimarães – Fernando Lobo

わが道をゆけ

わが 道を行け人よ 選んだ道を行け
間違えなどない、さまよえ
世界のすべてを知る

若かりし日々は去り 今の私はもう

間違えた道ばかり さまよい
歩くのにも疲れた

50年代に流行したサンバ・カンサォンらしいです。訳は、自分でもなんとなくしっくりこない気がします。たぶん、どこか「間違えて」いるのでしょう。

Siga
Vá seguindo
O seu caminho

Vai
Escolha o rumo
Que quiser

Quem sabe do mundo
Sou eu
Vagabundo
Das estradas e do tempo
Eu sei

Passa
O tempo passa
A vida passa
Eu já não sei mais
O que é que eu sou

Quem sabia do mundo
Era eu
Vagabundo
Das estradas e do tempo
Cansei

Málaga

マラガ

Fred Bongusto

マラガ

わが心の街は マラガ
あなたのいた場所が マラガ
あの古い面影は 甘い記憶に満ちて
あの祭りの夜に 愛のすべてを捧げた
わが心の街は マラガ
あなたがいた マラガ

イタリアのちょっと古い演歌(?)みたいな曲です。でもマラガってスペインですよね。というわけで、この曲のことはよく分かりません。ジョアン・ジルベルトのアルバムではストリングスがついていて素晴らしいのですが、シンプルな弾き語りだとちょっと物足りない気もします。

Il mio amore è nato a Malaga, Malaga
Il mio cuore resta a Malaga, Malaga
In quella casa dal patio antico
Quanta dolcezza t’ho sussurrato
In quella notte grande festa
Io t’ho dato il mio cuor, tutto l’amor
Il mio amore è nato a Malaga, Malaga
Il mio cuore resta a Malaga, Malaga

Brasil Com S

Sのあるブラジル

Rita Lee – Roberto de Carvalho

Sつきのブラジル

むかしカブラルが 海をこえ出会った
美しい土地で 暮らす人たちに
鳥たちが歌う O Tico Tico no Fuba
この国の名前は濁らないブラジル

宝石をさがし 男たちは出会う
明るい太陽 きれいな娘に
英語は通じない スペイン語もだめ
この国のつづり エスのあるブラジル

ポルトガルから来た 皇帝の舌を
うならせた海の幸 山からの幸
味わいつくせない 自然のめぐみだよ
この国の名前は濁らないブラジル

あなたはまだ知らぬ この国の姿
世界地図のなか 私を見つけてよ
その国のつづり 濁るゼットでしょ?
私たちの国 エスのあるブラジル

ジョアン・ジルベルトがリタ・リーとデュエットで歌っている曲です。ブラジルの歴史が歌い込まれていて勉強になりますが、だいぶ省略しました。BrazilとBrasilの違いは「にっぽん」と「にほん」の違いにちょっとているのでしょうか……。

Quando Cabral descobriu no Brasil o caminho das índias
Falou ao Pero Vaz para caminhar escrever para o rei
Que terra linda assim não há, com tico-ticos no fubá
Quem te conhece não esquece que o Brasil é com S

O caçador de esmeraldas achou uma mina de ouro
Caramuru deu chabu e casou com a filha do pajé
Terra de encanto amor e Sol
Não falo inglês nem espanhol
Quem te conhece não esquece meu Brasil é com S

E pra quem gosta de boa comida aqui é um prato cheio
Até Dom Pedro abusou do tempero e não se segurou
Ó natureza generosa esta com tudo e não está prosa
Quem te conhece não esquece meu Brasil é com S

Na minha terra onde tudo na vida se da um jeitinho
Ainda hoje invasores namoram a tua beleza
Que confusão veja você, no mapa múndi está com Z
Quem te conhece não esquece meu Brasil é com S

Acalanto

ドリヴァル・カイミの子守歌

Dorival Caymmi

ドリヴァル・カイミの子守歌

ぼうや、よい子だねんねしな
お空の星も眠ってる
父ちゃん、お前を見守って
かわいい天使を見ています

ぼうや、よい子だねんねした
母ちゃんも疲れて眠ってる
ふたりの寝顔を見ていたら
父ちゃんも疲れて眠くなる

モーモーモー
黒い顔の牛さんが子供を探している

ウォーウォーウォー
なまはげが、寝ない子いねがと探している

ドリヴァル・カイミのその名も「子守歌」という美しい曲です。先日、YouTube(下のリンク)でジョアン・ジルベルトがこの曲を歌う貴重な音源が存在することを知ったので、早速日本語化してみましたが、録音と演奏はいい加減です。後半の黒い顔をした牛が出てくる歌詞は、今も昔もブラジルで広く歌われている子守歌の歌詞そのままのようです。

É tão tarde
A manhã já vem,
Todos dormem
A noite também,
Só eu velo
Por você, meu bem
Dorme anjo
O boi pega Neném;
Lá no céu
Deixam de cantar,
Os anjinhos
Foram se deitar,
Mamãezinha
Precisa descansar
Dorme, anjo
Papai vai lhe ninar:
“Boi, boi, boi,
Boi da cara preta
Pega essa menina
Que tem medo de careta”